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プロフェッショナル「安田和光」の眼

・将来にむけて必要な技術について
今後は間違いなく再生医療中心となっていくと思われる。再生医療は現在、医科の分野で進んでいるが、歯科の分野においても研究が進んでいるところである。すなわち、従来の病巣を切除する「除去療法」から、失われたもの(たとえば骨、軟組織など)を作る「再生療法」への流れが生まれているのだ。幹細胞(cell)から、皮膚、骨といった全ての細胞が生まれる。歯科医療では例えば骨芽細胞などが重要になってくる。今までであれば現状の口内環境に制限されていたのが、再生医療では、新しく組織を作ることでより良い口内環境にすることが可能になった。たとえばインプラントの場合、骨の幅、厚み、緻密性がなく、通常はインプラントの埋入が不可能だといわれるケースがある。このような時は、既存の埋入可能な骨を利用していたため、結果的に清掃性の悪い上部構造しか、セットできていなかった。やむをえず、入れる方向に合わせてインプラントを入れていたのである。

しかし現在、こうしたケースでも、再生医療により、失われた骨を新しく作り直し、良い条件の補綴物が入れられるようになってきている。進歩の急速化により、近い将来、インプラントにかわって自己の歯が再生され、噛めるようになるかもしれない。自分自身でも常に再生医療の知識・情報を身につける事が10年後の歯科治療最前線で生き残る手段と考える。